はじめに
地球上のあらゆる人々を
概説 人権について
私たちは民族紛争、非人道的行為、社会不安や内戦といったニュースに日々接しています。
家庭内暴力、学校のいじめ問題、汚職、貧困、国家公認の差別など、メディアの報道は人権侵害の事例であふれています。 その一方で、世界人口の大半が、人権とは何なのかさえ知らず、自分にそれが認められていることも知りません。
アムネスティー・インターナショナルは、およそ160の国々における人権侵害を報告しています。これは開発途上国だけではありません。 毎年約1万8千人が人身売買によってアメリカに連れてこられます。その大半が性的搾取を受けるか強制労働に従事させられています。 毎年世界中でおよそ150万人の小学生が人身売買されています。 それ以外にも1億7100万人が(大半が15歳未満)過酷な状況で労働に従事させられています。
サイエントロジストは、40年以上にわたって「国連世界人権宣言」を擁護してきました。 1969年、L. ロン ハバードは世界人権宣言を教会の「フリーダム」誌に再び掲載し、次のように記しました。
「国連は答えを提示しました。 人権が存在しないことで、政府の手は汚れ、彼らの統治は脅かされてきました。 世界人権宣言の条項をひとつでも実施したという政府は、いまだにほとんどありません。 これらの政府は、自らの存続そのものが、そのような改革を実行すること、それによって理想(支持に値し、愛国心を持つに値する文明)を自国民にもたらすことに完全に懸かっているということを理解していません。」
ハバード氏の「人権は理想的な夢ではなく、実現されなければなりません」という言葉に触発されたサイエントロジストたちは、現在民間では世界最大規模となった人権教育活動を支援しています。 1998年、教会は宗教の自由を求めてヨーロッパ・ツアーを開始し、人権メッセージを100万人の人々に届けるという8ヵ国マラソンを行いました。 毎年恒例となったこのマラソンは、ヨーロッパ全土を4,000キロ移動する「マルタスロン(複数種競技)」へと発展し、続いてアメリカでも行われるようになりました。
教会と教会員は現在、宗教に関係のない草の根教会プログラムとしてのユース・フォー・ヒューマンライツ・インターナショナル(YHRI)とユナイテッド・フォー・ヒューマンライツ・インターナショナル(UHR)を支援しています。 YHRIは、次代を担う青少年たちが「寛容と平和」の支持者となるよう、青少年を対象とする人権教育を推進するために、2001年に設立されました。 2008年に設立された世界人権宣言の60周年記念に際し、UHRは個人、組織、そして政府と団結し、社会のどの階級においても人権に対する意識と敬意を高めました。